鹿児島市の歯科医院 みちよデンタルクリニック・セラミックセンター

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口内フローラ

2017.10.28

腸内の多くの細菌が花畑のように、無数にひしめきあっている状態は「腸内フローラ」と呼ばれていますが、実は口内にも同じように無数の細菌からなる「口内フローラ」があるのをご存知ですか?その口内フローラのなかに存在する歯周病菌は、口臭や歯肉の炎症を起こすだけでなく、体内に入り込んで様々な重大な病気を引き起こすことがわかってきました。ここでは、その仕組みを知って、口内フローラをより良い状態に保ち、お口や体の健康を手に入れましょう。

 

口内フローラとは?

口内フローラとは?

私たちのお口には、300~500種類ほどからなる細菌たちが存在しています。口内細菌は主に歯垢(プラーク)や唾液、舌苔(ぜったい)(舌の上の白い部分)に存在し、プラーク1mg(1円玉=1gの1000分の1程度の重さ)には約10億個もの細菌が含まれます。
口内フローラには良い菌だけでなく、私たちの口内環境に悪影響を及ぼす虫歯菌や歯周病菌などの病原菌も存在します。お口のケアが不十分だと、こうした病原菌が増殖して、虫歯や歯周病などの様々なお口のトラブルを引き起こします。さらに、歯周病菌の多くは嫌なニオイを発生させるため、口臭の原因にもなります。



口内フローラと全身の健康

最近の研究によって、口内フローラは口内環境だけでなく、生活習慣病などの全身の健康にも関わることがわかってきました。たとえば、歯周病が悪化すると歯周病菌が血管の中へと侵入して、心臓や脳などの血管の病気のリスクを高めることが知られています。

また、私たちは唾液や食物と一緒に、1日に約1000億個もの口内細菌を飲み込んでいます。こうして体内に入った細菌のほとんどは胃で殺菌されますが、一部は腸まで届きます。マウスの実験で、代表的な歯周病菌であるジンジバリス菌が腸内環境に与える影響を調べたところ、腸内フローラのバランスが崩れ、有害物質の侵入を防ぐ腸のバリア機能が低下して、全身的な炎症が起きたという結果が報告されています。これらは糖尿病などでみられる状態とよく似ており、口内フローラが全身の健康に影響する因子の一つとして注目されています。

良い菌をしっかり残しながら、歯周病菌などの病原菌を減らして口内フローラのバランスを正常に保つことは、全身の健康を守る上でも大切なことです。では、口内フローラをより良い状態に改善するためにはどうしたらよいのでしょうか。


口内フローラを良好に保つために

口内フローラを良好な状態に保つには、日々のお口のセルフケアが重要です。歯周病菌のかたまりであるプラークに注意し、定期的に歯科検診を受診して、プラークや歯石の除去など専門的なケアを受けて口内環境を整えることも重要でしょう。

また、私たちの唾液には元々、口内フローラを良好に保つための抗菌成分「ラクトフェリン」や「ラクト パー オキシダーゼ」が含まれています。普段は、これらの成分が口内環境を守っていますが、年齢とともに唾液が減るとこうした自浄作用が弱くなり、病原菌が増殖しやすくなります。これら2つの成分を同時に補うことができる機能性素材「オーラバリア®」を毎日摂取することも、口内フローラを改善する方法のひとつと考えられます。

日常的なお口のケアに努めるとともに、口内フローラを整える成分 オーラバリア®を上手に取り入れて、健康な口内環境を目指しましょう。

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